今回は 注意すべき自動詞 について解説しよう。
sell「～を売る」，read「～を読む」 は，直後に目的語をとる他動詞として覚えている人がほとんどだよね。でも，実は自動詞として使うこともあるんだ。

次の例題を通して考えていこう。

(1)は，「割に合わない」を表す語句を下線に入れればいいね。(2)は，「売れる」を表す語句を下線に入れるよ。

(1)(2)にあてはまる語句は，実はみんながよく知っている他動詞を自動詞として使うことで表現できるんだ。次の4つの表現を紹介しよう。

①payは 他動詞なら「～を支払う」 。でも 自動詞として使うと「むくわれる，割に合う」 という意味になるんだ。
②sellは 他動詞「～を売る」 に対して 自動詞「売れる」 。
③readは 他動詞「～を読む」 に対して 自動詞「読める」 。まるで受け身のような意味になるね。
④lastは，形容詞なら「最後」だけれども 自動詞なら「続く」 だよ。
これらの動詞は，自動詞と他動詞で意味が変わるので注意して覚えよう。

「正直は割に合わない」は，honesty doesn't pay で表そう。このpayは他動詞「～を支払う」ではなく 自動詞「報われる，割に合う」 だね。

受け身を使って，Cakes are sold well としても正解。1語で表すなら 自動詞sell「売れる」 を使って，Cakes sell well「ケーキはよく売れる」としよう。

「解釈できる」という表現は，「読める」と言い換えよう。受け身を使って，This rule is read としても正解になるよ。これを1語で表すなら 自動詞read「読める」 を使ったThis rule readsとなるね。

「雨が2日間降り続いた」は，「雨が2日間続いた」と言い換えられるね。
「続く」 を 自動詞last で表すと，The rain lasted for two days.となるね。