5分で解ける!一般動詞の訳のコツに関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
問題(1)
文末の café は「喫茶店」という意味。すっかり日本語に溶け込んでいる言葉なので、そのまま「カフェ」と訳してOKだよ。
さて、この英文の動詞に注目すると realize の過去形 realized が主語 Jack に対する動詞だとわかる。単語の意味を知っている人もいると思うけど、これから「realize の意味を知らない」場合の考え方を解説していくよ。
opening his café は「自分のカフェを持つ(開く)こと」を意味する動名詞のカタマリ。そして今回のポイント、realized の目的語 his dream は 「人」ではなく「物」を表す名詞 なので、「彼の夢を」と訳せるよね。
以上を踏まえて realized 以外の部分を日本語にすると「ジャックは自分のカフェを持つという夢を~」となる。「夢を~」とくれば、「~」にはどんな動詞がくるかな?
そして、realize という単語をよく見ると real(現実) という単語が含まれているよね。実はこれも realize の意味を推理するヒント になるよ。
改めて確認すると、realize は「実現する」という意味。模範解答では「(夢を)かなえる」と訳してみたよ。
ちなみに realize は、名詞 real の語尾に -ize がくっついている。-ize は名詞や形容詞に付いて 「~にする」「~化する」という意味の動詞をつくる んだ。-ize が動詞をつくることを知っておくと、知らない単語の意味を推測する手がかりになるよ。
問題(2)
単語の意味を確認しよう。smile「ほほえみ」、seem to「~のようだ、~に見える」、agreement「同意、合意」。ちなみに agreement は、動詞 agree「同意する」に名詞をつくる -ment がくっついたかたちになっているんだ。
さて、この英文の動詞は imply だけど、なかなか難しい単語だ。知ってる人もいるとは思うけど、ここは「imply の意味を知らない」として解説していくよ。
imply の目的語 agreement は 「人」じゃなくて「物」を表す名詞 だから、訳は「~を・・・する」という形になる。imply 以外を日本語にすると「彼のほほえみは同意を imply しているようだった」となる。
以上を踏まえて訳を見てみよう。
imply は「 ~を暗示する、~をほのめかす 」という意味。少し難しい単語だけど、この機会に覚えておこう。
問題(3)
単語の意味を確認しよう。Kyoto City「京都市」、basement「土台」、temple「寺」。basement が少し難しいけど、日本語で基礎や基盤のことを「ベース」というのはこの basement から来ているんだ。
さて、この英文の動詞は investigate だね。この問題も「investigate の意味を知らない」ものとして解説するけど、目的語の the basement は 「人」ではなく「物」を表す名詞 だよね。そこで、全体の大まかな訳として「~を・・・する」という形が見えてくる。
the basement of this temple で「その(この)寺の土台」。「京都市はその寺の土台を investigate する予定だ」と訳せるよ。
investigate は「~を調査する」という意味。ちなみに語頭の in- は「中へ」という意味を表す接頭辞なんだ。
知らない動詞に出くわしたとき、訳を考えるヒントは2つ。1つは一般動詞の訳のコツだ。目的語が「物」なら「(物)を~する」、目的語が「人」なら「(人)に~する」と訳せる。これをヒントに動詞の意味を推測しよう。
もう1つは、単語の接頭辞(in- など)や接尾辞(-ment など)。例えば(1)の realize は、名詞 real に接尾辞 -ize がくっついてできた動詞だったね。このように単語のパーツに注目することで、その意味を考えるヒントになることがあるよ。
今回のポイントは一般動詞の訳のコツです。知らない動詞に出くわしたときは、目的語が「物」か「人」かに注目して、動詞の意味を推測しよう!