5分で解ける!カタマリのスタート地点がまぎらわしいパターンに関する問題
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この動画の問題と解説
例題
解説
これまでの授業では、色んな問題を通して 関係詞がつくるカタマリ を勉強してきたね。カタマリを捉えるには、カタマリの スタート地点 と ゴール地点 を意識することが大切だよ。
今回勉強するのは、関係詞のカタマリの中でもスタート地点がまぎらわしいパターンなんだ。例文を見てみよう。
まずは語句の意味を確認しよう。top「 頂上 」、be covered with「 ~におおわれている 」、snow「 雪 」。動詞 look は look+形容詞 の形で「~に見える」という意味になる。looks beautiful は「 美しく見える 」と訳せるよ。
次に英文の構造を確認しよう。まず注目してほしいのが、関係代名詞 which 。これまでの授業で何度も登場したように、which は意味のカタマリをつくるよ。では、カタマリのスタート地点はどこだろう?
英文を見ると which の直前に of があるね。which はよく前置詞とくっついてカタマリをつくるから、of which がスタート地点かな?
ただし、そう考えると2つ問題がある。まず、カタマリの中が of which is covered... となるけど、“of which” が主語になるのはおかしい。そして、カタマリの直前が The mountain the top となるけど、名詞が2つ並ぶのもおかしいよね。
正解を言うと、カタマリは The mountain の直後から始まっているんだ。the top of which is covered with snow が関係詞のカタマリになっていて、先行詞の The mountain にかかっているよ。ここで今回のTK'sポイント!
カタマリのスタート地点が「 名詞+前置詞+関係詞 」となるパターンに注意しよう。例えば the house the roof of which is red は、関係代名詞 which からではなく the roof of which からカタマリがスタートするんだ。
日本語にするときは、of which の部分を「その家の~」などと訳出する必要はない。the house the roof of which is red で「 屋根が赤い家 」とすればOKだよ。以上を踏まえて例文に戻ろう。
もう1度英文の構造を確認すると、関係詞のカタマリは which からではなく the top of which からスタートしている。the top of which is covered with snow がカタマリで、The mountain にかかっているよ。
そして、日本語にするときは of which は訳出しなくて大丈夫。「 頂上が雪でおおわれている~ 」と訳そう。全体の訳はこちら。
今回のポイントは カタマリのスタート地点がまぎらわしいパターン。 「名詞+前置詞+関係詞」がカタマリのスタート地点となるパターンに注意しよう!
高校英語構文 第5章「関係詞の眺め方」第14回。
今回は カタマリのスタート地点がまぎらわしいパターン について学習するよ。