高校数学A
5分でわかる!最小公倍数をヒントにnを求める問題
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この動画の要点まとめ
ポイント
最小公倍数をヒントにnを求める問題
これでわかる!
ポイントの解説授業
nを正の整数とするとき、nと6の最小公倍数が12となるようなnをすべて求めよ。
単純に最小公倍数を求めるのではなく、最小公倍数をヒントにもとの数を求める問題は、教科書などでもよく登場する典型パターンの問題だよ。
素因数分解して見比べる!
ポイントになるのは 最小公倍数 の性質だよ。
最小公倍数は 「指数の大きい方を選んだかけ算」 でつくるんだったね。そこで、6と、最小公倍数の12を素因数分解してみると、
6=2×3
n=?×?
12=22×3
ここからnの条件が2つ分かるよ。
nに22が必要!
まず、2について見てみよう。
6= 2 ×3
n=?×?
12= 22 ×3
指数の大きい方を選ぶと、「12= 22 ×3」となるわけだから、nには、 22が必要 なんだよ。
nに32以上はNG!
次に、3について見てみるよ。
6=2× 3
n=?×?
12=22× 3
指数の大きい方を選ぶと、「12=22× 3 」となるわけだから、nは 32以上の数はNG なんだ。
また、当たり前ではあるけど、nは2と3以外の素因数は持たないよね。
nは複数の値になる可能性がある
以上の条件から、nと6の最小公倍数が12となるようなnを求めると、
n=22またはn=22×3
となるね。nは1つの値とは限らないので、よく注意しよう。
これまで最小公倍数、最大公約数の求め方のコツを学習してきたね。これらの知識を活用すると、次のような問題も解けるようになるよ。