高校数学A
5分で解ける!「互いに素」を使う証明問題に関する問題
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この動画の問題と解説
例題
一緒に解いてみよう
解説
これでわかる!
例題の解説授業
「nが2の倍数」を数式にすると……
この証明問題の仮定(ヒント)は「nが2の倍数」「n+1が3の倍数」だね。「~の倍数」というヒントが与えられたときの数式の表し方は覚えているかな?
このポイントを利用すれば、
nが2の倍数 ➔ n=2k (kは自然数)
n+1が3の倍数 ➔ n+1=3ℓ (ℓは自然数)
と、数式で表すことができるね。
「n+4」を式変形してみよう
最終的に言いたいのは、 「n+4が6の倍数」 。 「n+4=6×(整数)」 の形を目指す、というイメージを持っておこう。
実際に「n+4」の式変形を進めてみると、
n=2kを代入して、
n+4=2k+4= 2(k+2)
「n+4」が2の倍数ということまではわかったね!
n=3ℓ-1を代入して、
n+4=(3ℓ-1)+4= 3(ℓ+1)
「n+4」が3の倍数ということまではわかったね!
つまり
n+4= 2(k+2) = 3(ℓ+1)
となるね。
「互いに素」を使う!
さあ、ここから 「n+4が6の倍数」 まで証明するには、どうしたらいいか? 「互いに素」を利用する次のポイントが活用できるんだ。
今回の例題にあてはめて考えよう。
n+4=2(k+2)=3(ℓ+1)より、
2 (k+2)= 3 (ℓ+1)
「2と3は互いに素」 だから、k+2は 「3の倍数」 だと言えるよ。ということは、 2 (k+2)は 「6の倍数」 だ。
証明の書き方は「3ステップ」!
あとは、こうして整理できたことを、証明の文章にすればOK。証明の書き方は、ハンバーガーのような 「3ステップ」 を意識するとうまくかけるよ。
ステップ1
証明は、「① 文字でおく」ことから始めよう。
ステップ2
ステップ1でできあがった数式をもとに、「② 計算」を進めよう。
ステップ3
最後に、 「③ 結論」を導けば、証明の完成だよ。
「nが2の倍数」「n+1が3の倍数」という2つのヒントを利用して、「n+4が6の倍数」であることを証明する問題だね。