高校数学B
5分でわかる!階差数列から一般項を求める(1)
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この動画の要点まとめ
ポイント
階差数列から一般項を求める(1)
これでわかる!
ポイントの解説授業
(後ろの項)-(前の項)で作られる数列 を 階差数列 といいましたね。階差数列によってつくられる数列の一般項を求めるには、どのようにしたらよいでしょうか? 公式を紹介しましょう。
階差数列によってつくられる数列{an}の一般項は、ポイントの右下の式になります。
つまり、
an=(初項)+(階差数列の和)
となるのですね!
階差数列のbnの和を考えよう
なぜ、階差数列によってつくられる数列{an}の一般項はこのように表されるのでしょうか?ポイントの内容を解説していきましょう。
階差数列によってつくられる数列a1,a2,a3,a4……anがあるとします。
この時、隣り合う項の差に注目すると、
a2-a1 =b1
a3-a2 =b2
a4-a3 =b3
…
an-an-1 =bn-1
となりますね。
(左辺)をすべてタテに足し算すると、
-a1+(a2-a2)+(a3-a3)+……+(an-1-an-1)+anとなり、残るのは an-a1 となります。
次に(右辺)をすべてタテに足し算すると、 第1項から第n-1項までの数列{bn}の和 となりますね。よって an-a1=Σbk となり、次のポイントの公式が成り立つのです。
なお、 n≧2 という条件を忘れないようにしましょう。階差数列は2項の差によってできる数列なので、 n≧2 である必要があります。
今回のテーマは「階差数列から一般項を求める」です。