今回は、 「不等式を満たす最大の自然数ｎ」 を求める問題を学習しよう。
何だか大げさなタイトルが出てきたね。
でも、実はそんな難しく考えることはないんだ。
具体的には次の例をみてみよう。

式そのものは、これまで見てきた不等式と同じように見えるけど、問題文には「不等式を満たす最大の自然数」とあるね。これはいったいどういうことかな？

ここでおさえておきたいのは、 「自然数」 という用語だよ。
中学１年生の１学期に習った言葉なんだけど、きちんと覚えているかな？

「自然数」というのは、 「正の整数」 のことだよ。
具体的には、 １，２，３，４，５・・・ と続いていく数のことだったね。

では、次に「 ｎ＜３.５ を満たす最大の自然数ｎ」について考えてみよう。

ｎは自然数だから、１，２，３，４，５・・・と、あるわけだよね。
でも、その中でｎ＜３.５を満たすものを考えると、 ｎ＝１，２，３ 　この３つだけだよ。その中で最大のものといえば、３だね。

今回は簡単な不等式だったけど、実際の問題ではもうちょっと不等式が複雑になってくるよ。不等式を満たす自然数の問題は、よく出題されるので次からの例題でしっかり解き方を定着させよう。