高校数学Ⅱ
5分でわかる!不等式の証明(3)
- ポイント
- 例題
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この動画の要点まとめ
ポイント
不等式の証明(3)
これでわかる!
ポイントの解説授業
今回の証明法も大まかな流れは同じですが、少しだけテクニックを使います。
テクニックというと難しいイメージがあるかもしれませんが、とっても簡単です。
ルートや絶対値は2乗で解決!
ポイントの内容を詳しく解説しましょう。
大事なのは、 A≧Bの証明は、A2≧B2として証明 できる、という部分です。
「2乗すると式がややこしくなるのに、なぜ?」と思うかもしれませんね。ポイントを確認しましょう。 「ルートや絶対値があるとき」 とあります。
そうなんです。√や絶対値がある式は計算をしにくいですよね。ただし2乗してやれば、√a2=a、|a|2=a2のように簡単な式になってくれるんです。
あとは「A2-B2≧0」を示せば、A≧Bの証明が完了するというわけです。
「A、Bが0以上のとき」にだけ使える
ただし、1つ重要な注意点があります。
A≧Bの証明は、A2≧B2として証明 できるのは、 A、Bが0以上のとき に限ります。
例えば、A=-3、B=2のケースで考えてみましょう。
(-3)<2 に対して
(-3)2>22
負の符号がからんでくると、両辺の2乗で 大小関係が変わってしまう のです。
今回の証明の流れは理解できましたか?
「ルートや絶対値があるとき」 に使えるこのポイントを、実際の問題で試してみましょう。
今回のテーマは不等式の証明の第3弾です。
前回までは A>Bの証明は、A-B>0を証明する という流れでしたね。