第３章では、いよいよ「図形と方程式」について学習します。
第１回の授業のテーマは「点の座標の加法・減法・実数倍」。図形と方程式の基本となる座標の計算に関して学習していきます。

まずは、座標の加法・減法、つまりたし算・ひき算の計算方法についておさえましょう。

2点A(x₁,y₁),B(x₂,y₂)があるときを考えます。この2点A,Bの座標を足したり、引いたりするときは、次のポイントのように計算できます。

要するに、 x座標同士、y座標同士で足したり、引いたりすればよい のですね。

続いて、座標の実数倍、つまりかけ算についてもチェックしましょう。

座標のカッコの前にある実数をx座標,y座標それぞれの値にかければよい のです。展開と同じ計算ですね。

座標の計算方法は、教科書には紹介されていませんが、非常に重要なテクニックです。この次の授業から始まる内分点・外分点を求めるときの計算、あるいは数学Ｂで学習するベクトルの分野においては、とても役に立ちます。例題、練習を通して、しっかりマスターしておきましょう。