高校数学Ⅱ
5分でわかる!極値をもつ3次関数のグラフと最大・最小
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この動画の要点まとめ
ポイント
極値をもつ3次関数のグラフと最大・最小
これでわかる!
ポイントの解説授業
3次関数の最大値・最小値を求めるには、 グラフを素早く書く 必要があります。増減表を毎回書いていると時間のロスが大きいですよね。極値をもつ3次関数のグラフをかくコツを伝授しましょう。
ただし、このポイントを読んでサッと理解できる人は少ないと思います。このポイントのうち、大事な点は2つあります。詳しく解説していきましょう。
f'(x)=0を解いて、α、βを調べる
まずは、 ①f(x)が極値をもつときのxの値 を調べにいきます。
3次関数f(x)=ax3+bx2+cx+dを微分します。f'(x)は2次式になりますね。 f'(x)=0が異なる2解α、β(α<β)をもつ とき、 f(x)の極値は、f(α)とf(β)になります ね。
ただし、ここではまだ、 f(α)、f(β)のどちらが極大値で、どちらが極小値か はわからないわけです。
「a>0かa<0か」でグラフの形がわかる
次に見極めるポイントは、 ②x3の係数が+か-か です。 x3の係数が+か-か によって、グラフは次の2パターンにわかれます。
すなわち、「㋐a>0」ならば、「上がって、下がって、上がるグラフ」になります。α<βより、グラフで考えると x=αで極大値、x=βで極小値 をとることがわかりますね。
そして、「㋑a<0」ならば、「下がって、上がって、下がるグラフ」になります。α<βより、グラフで考えると x=αで極小値、x=βで極大値 をとることがわかりますね。
このように3次関数f(x)のグラフは、まず ①f(x)が極値をもつときのxの値 を調べます。さらに、 ②x3の係数が+か-か で2パターンのグラフをかきわければよいのです。
グラフの概形と極値がわかれば、最大値・最小値もすぐに求めることができます。実際に問題を解いていきましょう。
今回のテーマは「極値をもつ3次関数のグラフと最大・最小」です。