高校数学Ⅲ
5分でわかる!複素数平面上の2点間の距離
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この動画の要点まとめ
ポイント
複素数平面上の2点間の距離
これでわかる!
ポイントの解説授業
2点A(z1)とB(z2)間の距離は|z2-z1|
結論から言うと,複素数平面上の2点間の距離は,2つの複素数の差の絶対値になります。点z1=x1+y1i,点z2=x2+y2iとするとき,z1とz2の差は,
z2-z1=(x2-x1)+(y2-y1)i
となりますね。 z2-z1の絶対値は,
|z2-z1|=√{(x2-x1)2+(y2-y1)2}
となり,これが点 z1と点 z2間の距離になるのです。
xy平面上の2点に対応させて考えると……
では,なぜ複素数平面上の2点間の距離は,2つの複素数の差の絶対値になるのでしょうか。
点z1と点z2をxy平面に対応させて考えてみましょう。
点z1⇔点A(x1,y1)
点z2⇔点B(x2,y2)
と表すことができましたね。
図より,点z1と点z2の距離は,xy平面上の点A(x1,y1)と点B(x2,y2)の2点間の距離と等しいことがわかります。数学Ⅱで学んだ2点間の距離の公式より,点ABの距離は,
AB=√{(x2-x1)2+(y2-y1)2}
となります。これは,z1とz2の複素数の差の絶対値|z2-z1|と等しいので,|z2-z1|が2点z1,z2の距離となるのです。
また,絶対値の中身は|z1-z2|のようにz1とz2を入れかえても,値は同じになりますね。
今回のテーマは 「複素数平面上の2点間の距離」 です。複素数平面上の2点z1,z2について,2点の間の距離がどう計算できるのかを解説していきましょう。