高校数学Ⅲ
5分で解ける!極形式によるz^2,z^3の計算に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
極形式によるz^2,z^3の計算
解説
これでわかる!
問題の解説授業
z=√2(cos(π/12)+isin(π/12))をそのまま代入して,
z2={√2(cos(π/12)+isin(π/12))}2
とすると,とても面倒な計算になります。そこで,以前に学習した極形式の積の公式を利用しましょう。
公式を使うと,極形式の積は,絶対値が積,偏角が和になるのでしたね。したがって,z=r(cosθ+isinθ)であれば,
z2=r2{cos(θ+θ)+isin(θ+θ)}
と計算できますね。
「極形式の積」は「絶対値が積,偏角が和」
z=√2{cos(π/12)+isin(π/12)}より,
z2=√22{cos(π/12+π/12)+isin(π/12+π/12)}
となりますね。「極形式の積」は「絶対値が積,偏角が和」となります。よって,
z2=2{cos(π/6)+isin(π/6)}
⇔z2=2{√3/2+(1/2)i}=√3+i
と求まります。
z3=z2×zを利用
続いてz3の値を求めましょう。z3=z2×zとできますね。z2は,(1)より, z2=2{cos(π/6)+isin(π/6)} と極形式で表すことができるので,
z3=z2×z
⇔z3=2{cos(π/6)+isin(π/6)}×√2{cos(π/12)+isin(π/12)}
「極形式の積」は「絶対値が積,偏角が和」 となるので,
z3=2√2{cos(π/6+π/12)+isin(π/6+π/12)}
あとはこれを計算すると答えが出てきますね。
極形式で表された複素数zについて,z2とz3を求める問題です。