高校数学Ⅲ
5分で解ける!双曲線の一般形に関する問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
双曲線の一般形
解説
これでわかる!
問題の解説授業
x,yをそれぞれ平方完成する
2次曲線の式で,いちばんはじめに行うのは平方完成です。
x2-4y2+2x+16y-19=0をx,yについて整理すると,
x2+2x-4(y2-4y) -19=0
⇔ (x+1)2-1 - 4{(y-2)2-4} -19=0
⇔ (x+1)2-4(y-2)2=4
ここでポイントになるのは,右辺を「=1」の形にすることです。両辺を4で割って,
{(x+1)2/4}-(y-2)2=1
この双曲線の式は,原点(0,0)を中心とする双曲線:(x2/4)-(y2/1)=1をx方向に-1,y方向に+2平行移動した双曲線を表しますよね。したがって,中心の座標は (-1,2) とわかります。
x方向に-1,y方向に+2平行移動
続いて,頂点・焦点を求めましょう。原点(0,0)を中心とする双曲線:(x2/4)-(y2/1)=1を標準形C0とします。C0の頂点・焦点をx方向に-1,y方向に+2平行移動すれば,答えとなりますよね。
双曲線(x2/a2)-(y2/b2)=1の頂点は(±a,0),焦点は(±√(a2+b2),0)となるので,標準形C0では, 頂点(±2,0) ,焦点(±√(22+12),0) となります。
したがって,双曲線Cにおいては,
頂点(±2-1,2)
焦点(±(√5)-1,2)
となりますね。
双曲線の一般形のポイントは?
双曲線の式から中心,頂点,焦点を求める手順がわかりましたか? ポイントをまとめると,次のようになります。
複雑そうに見えますが,楕円でも双曲線でも大事な点は2つです。
手順①
平方完成して中心の座標を求める
手順②
焦点(あるいは頂点)は標準形を平行移動
これを覚えておきましょう。
双曲線C:x2-4y2+2x+16y-19=0の式から,中心・頂点・焦点を求めます。(x2/a2)-(y2/b2)=±1の形ではない双曲線の式は,この授業では初めて登場しますね。しかし,慌てることはありません。楕円の一般形を求めるときと同じ手順を踏めば,この式が表す双曲線が見えてきます。