5分で解ける!放物線の一般形に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
(y-b)2=4p(x-a) を目指す理由はわかりますか? 以前に,放物線C0:y2=4pxについては学習しましたよね。
放物線C0:y2=4pxの頂点は(0,0),焦点は(p,0),準線はx=-pでした。これと, 放物線C:(y-b)2=4p(x-a) を照らし合わせて考えると,CはC0をx方向に+a,y方向に+b平行移動したグラフであることがわかりますね。ようするに, (y-b)2=4p(x-a) の式にできれば, 頂点は(a,b) , 焦点は(p+a,b) ,準線はx=-p+aだとわかるわけです。
ポイントはつかめましたか?
手順①
平方完成して頂点の座標とpの値を求める
手順②
焦点・準線は標準形を平行移動して求める
という2つの手順を意識してください。実際にこの問題を解いていきます。
x,yをそれぞれ平方完成する
2次曲線の式で,いちばんはじめに行うのは平方完成です。(y-b)2=4p(x-a)を目指して式変形すると,
y2+8y-16x=0
⇔ (y+4)2-16 -16x=0
⇔ (y+4)2=4×4(x+1)
となります。 (y-b)2=4p(x-a) と照らしあわせたときに,a,b,pの値がわかるように式変形するのがコツです。特にpの値がわかるように右辺を4でくくるのが大事です。
(y+4)2=4×4(x+1) より,a=-1,b=-4,p=4であり, 頂点の座標は(-1,-4) だとわかりますね。
x方向に-1,y方向に-4平行移動
続いて,焦点・準線を求めましょう。原点(0,0)を頂点とする放物線:y2=4×4xを標準形C0とします。C0の焦点・準線をx方向に-1,y方向に-4平行移動すれば,答えとなりますよね。
放物線y2=4pxの焦点は(p,0),準線はx=-pとなるので,標準形C0では, 焦点(4,0) ,準線x=-4となります。
したがって,放物線Cにおいては,
頂点(4-1,-4)
準線x=-4-1
となりますね。
放物線C:y2+8y-16x=0の式から,頂点・焦点・準線を求めます。この問題を解くポイントは,楕円・双曲線のときと同様に平方完成です。平方完成によって, (y-b)2=4p(x-a) に変形し, 頂点(a,b) とpの値を求めましょう。