高校数学Ⅲ
5分でわかる!分数関数のグラフ(2)
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この動画の要点まとめ
ポイント
分数関数のグラフ(2)
これでわかる!
ポイントの解説授業
x軸方向に+p,y軸方向に+q平行移動
yがxの分数式で表される関数を分数関数といいました。前回の授業でy=a/xという基本形のグラフを学習しましたが,今回は次のようにy={a/(x-p)}+qのグラフを考えていきます。
さて,どうすればこの問題1のグラフが描けるでしょうか? ポイントになるのは,分数関数y=a/xの平行移動です。分数関数y=a/xをx軸方向に+p,y軸方向に+q平行移動した式は,
y-p={a/(x-p)}
⇔y={a/(x-p)}+q
となりますね。つまり,分数関数y=a/xのグラフをx軸方向に+p,y軸方向に+q平行移動したグラフを描けばよいのです。
漸近線の移動に注目
分数関数y=a/xのグラフを平行移動する際には,漸近線の移動に注目します。漸近線であるx=0,y=0をx軸方向に+p,y軸方向に+q平行移動すると,移動後の漸近線はx=p,y=qとなりますね。
漸近線がわかったら,あとはy=a/xのグラフを描くときと同じです。漸近線をx軸,y軸と見立ててて,a>0ならば右斜めに2つの曲線を,a<0ならば左斜めに2つの曲線を描けばよいのです。
漸近線は「分母が0となるxの値」
分数関数y={a/(x-p)}+qの2つの漸近線は,式からすぐに見つけられるようにしておきましょう。 分母が0となるxの値(x=p) と xの分数式を0としたときのyの値(y=q) になります。
今回は,分数関数y=a/xを平行移動したグラフについて解説しましょう。