高校数学Ⅲ
5分でわかる!数列の極限について(1)
- ポイント
- 問題
- 問題
この動画の要点まとめ
ポイント
数列の極限について(1)
これでわかる!
ポイントの解説授業
lim(リミット)と∞(無限大)とは?
極限とは,限りなく〇〇に近づくという意味です。数学では,式の前に lim(リミット) という記号を置いて極限を表します。例えば,次の式を見てください。
この式は,3/(n+2)において,nが∞(無限大)に限りなく近づいたときの3/(n+2)が目指す値を表します。∞は無限大と読む記号で,限りなく大きい数のことです。
数列の極限とは?
数列の極限では,数列{an}において自然数nが無限大を目指して進んで行くときに,anが近づく目標値を求めていきます。
nは自然数なので,数列はa1,a2,a3,……と続いていきますね。n=10000000000000やn=1000000000000000などのとんでもなく大きい数を超えてnが無限大を目指していくときに,anが近づく目標値をlimn→∞anという記号で表すのです。
(1/n)とnの極限
数列の極限で,基本となる重要式が2つあるので覚えておきましょう。
①は,an=(1/n)で表される数列において,nが無限大を目指すときの極限を表します。nは自然数なので,
{an}=1,(1/2),(1/3),(1/4),……,(1/100000000),……
と無限に続いていきますね。分母のnが限りなく大きい値になると, anは0に近づいていく ことがわかります。これをlimを使って①のように表すのです。
②は,an=nで表される数列において,nが無限大を目指すときの極限を表します。nは自然数なので,
{an}=1,2,3,4,……,100000000,……
と無限に続いていきますね。nが限りなく大きい値になると, anは∞に近づいていく ことがわかります。これをlimを使って②のように表すのです。
①②は極限の計算の基本となるので,必ず覚えましょう。
数学Ⅲの第4章は 「極限」 です。まずは数列の極限について学習していきましょう。