高校数学Ⅲ
5分で解ける!接線の方程式(3)に関する問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
接線の方程式(3)
解説
これでわかる!
問題の解説授業
といっても,文字ばかりではわかりづらいですよね。今回の問題を例にして,ポイントの手順について詳しく解説します。
接点のx座標をtとおく
曲線外の点(-1,0)から,曲線y=exに引いた接線の方程式を求めます。
私たちが知っている接線公式は,曲線上の点におけるものでしたね。 曲線外の点から接線を引く場合,すぐに傾きがわかりません。 そこで,接点のx座標をtとおいて,自分で設定しましょう。
y'=exより,傾きet,通る1点の座標(t,et)として,接線の方程式をtで表すことができます。
点(-1,0)の座標を代入する
接線の方程式は,
y-et=et(x-t)
とわかりました。この直線は,曲線外の点(-1,0)を通りますね。したがって,x=-1,y=0を代入しましょう。
tの方程式を解けば,tの値がわかる
方程式
0-et=et(-1-t)
において,未知数はtだけになりました。このtの方程式を解けば,tが求まり,接点のx座標がわかるわけです。
t=0より,接点は(0,e0),傾きはe0とわかりました。よって,求める接線ℓの方程式は,
y-e0=e0(x-0)
e0=1を代入すれば,答えが求まりますね。
y=exに点(-1,0)から引いた接線の方程式を求める問題です。
接線公式:y-f(a)=f'(a)(x-a)
は,曲線上の接点の座標がわかっているときに使える公式でした。では,曲線外の点から曲線へ接線を引く場合,どのように方程式を求めていけばよいでしょうか。ポイントを確認しましょう。