5分でわかる!x^pの不定積分(p≠-1)
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この動画の要点まとめ
ポイント
積分法とは?
積分とは,簡単にいうと 「微分」の逆の計算 のことを言います。関数f(x)を積分した関数のことを∫f(x)dxで表し,記号∫はインテグラルと読みます。∫f(x)dx=F(x)とおくと, F'(x)=f(x) が成り立ちます。f(x)を積分するとF(x)となり,F(x)を微分するとf(x)になるのですね。
特に,xの区間を定めないで積分することを,不定積分と言いました。ここまでは数学Ⅱで学習した内容の復習です。
xpの不定積分 (pがマイナスや分数の場合)
では,負の数や分数も含む実数をp (p≠-1)とするとき,xpの不定積分について考えてみましょう。f(x)=xpを不定積分した関数をF(x)とおくと,F(x)を微分するとf(x)になるので,
F'(x)=f(x)=xp
が成り立ちますね。
F(x)が微分してxpになるということは, x□の指数を1減らした項がxp だということになります。F(x)の式にxp+1が含まれることがわかります。また,xp,xp-1,……,x3,x2,x1の項は含まれません。
(xp+1)'=(p+1)xp
より,係数(p+1)が1になるようにF(x)の式を考えると,次の公式が成り立ちます。
つまり,f(x)=xpを積分すると, 指数がxp+1 , 係数が1/(p+1) である関数F(x)={xp+1/(p+1)}+Cになるのです。また,Cは積分定数といい,F(x)の定数項を表します。F(x)の定数項を微分すると0になって消えてしまうので,f(x)を積分するときは定数Cをつけることになっています。
p≠-1 の制限も重要
xpの不定積分の公式は,pが負の数でも分数でも使えますが,p=-1のときだけは使えません。p=-1のとき,F(x)={xp+1/(p+1)}+Cの分母(p+1)が0になってしまうからですね。
xpの不定積分の公式には番号を①と振りました。この授業を皮切りに,計8つの積分公式を紹介するため,番号をつけて整理をしていきます。では,実際に 積分公式①xpの不定積分(p≠-1) を使う問題を解いていきましょう。
数学Ⅲの第7章では積分法について解説していきます。