高校数学Ⅲ
5分で解ける!置換積分法(3)に関する問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
置換積分法(3)
解説
これでわかる!
問題の解説授業
logxをtと置いて積分
今回の問題(logx/x)は,xで積分しようと思うと,logxに積分公式がないので,計算が進みません。実は,この問題,t=logxと置いて積分するパターンだと知っておく必要があります。
このポイントを用いて,実際に(logx/x)の不定積分を行っていきましょう。
t=logxとおいて,両辺を微分
logxをtに置きかえると,
t=logx
ですね。この式の両辺をxで微分すると,
(d/dx)t=(1/x)
より,
dt=(1/x)dx
(1/x)dxをdtに置きかえることができますね!
(1/x)dxをdtに置きかえる
(1/x)dx=dt
を使うと,
∫(logx/x)dx
=∫logx (1/x)dx
=∫t dt
tの不定積分の式に書き換えられました。
同様に,(logx)2/xの不定積分は,
∫{(logx)2/x}dx
=∫t2 (1/x)dx
=∫t2 dt
t2の不定積分の式に書き換えられました。
tで積分した後,xに戻す
tの積分は(1/2)t2,t2の積分は(1/3)t3です。積分定数Cをつけて,答えが出てきますね。答案では,tをxの式に戻すことを忘れないでください。tはあくまで積分しやすいように置きかえた文字なので,問題で与えられた文字xに戻す必要があります。
今回は置換積分法の第3回目の授業です。logx/xと(logx)2/xの不定積分を扱いましょう。