抵抗にかかる電圧を計りたいときには 電圧計 が必要です。電圧計の接続方法と電圧を計測する仕組みについて解説しましょう。

抵抗値Rの抵抗に電圧Vがかかっています。電圧Vの値を計測したいときは、 電圧計 を次のように 並列接続 します。

回路のⓋが電圧計を表しています。 並列接続 をすることによって、 電圧計に同じ電圧Vがかかることになる のです。

ただし、電圧計の中には抵抗があります。電圧計の中にある抵抗は、 内部抵抗r_V と呼ばれます。

このr_Vは大きい値の方がよいでしょうか、それとも小さい値の方がよいでしょうか？

結論から言うと、r_Vはとても大きな値であるのが理想です。抵抗Rに電圧計を並列接続することにより、電圧計にも電流の一部が流れてしまいますよね。もとの抵抗に流れる電流への影響をできるだけ小さく抑える、つまり電圧計に流れる電流を0[A]に近づけるには、オームの法則I=V/Rより、 電圧計の内部抵抗は∞[Ω]であるのが理想 になるのです。

現実には抵抗が無限大というものはないので、電圧計の内部抵抗はできるだけ大きい値をとるようにします。