5分でわかる!放射線の種類
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この動画の要点まとめ
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放射線とは?
下の図は、ウランやプラトニウム、ラジウムなどの不安定な状態の原子核を表しています。
不安定な状態の原子核は、 放射線 と呼ばれる エネルギーの高い粒子 や 電磁波 を放出して、より安定な状態の原子核へと変化します。この変化のことを 放射性崩壊 といいます。
また、物質が自然に放射線を出す能力のことを 放射能 といい、放射能を持つ同位体を 放射性同位体 と呼びます。
α線、β線、γ線とは?
放射性崩壊によって放出される放射線には、次の3種類があります。
α線、β線、γ線 の3種類ですね。それぞれ ①放射線の正体 、 ②透過力 、 ③電離作用 が異なるので、覚えておきましょう。
まず、 ①放射線の正体 について。
α線の正体は Heの原子核 で、β線の正体は 電子 です。β線の電子は、核の中から出てくる電子であり、軌道電子とは異なることに注意しましょう。そして、γ線の正体は波長の短い 電磁波 となります。
透過力は、α線<β線<γ線
次に、 ②透過力 の違いを見ていきます。
紙とアルミ板と鉛板があります。Heの原子核が正体のα線は紙一枚で簡単に止めることができます。これに対し、電子が正体のβ線は紙を通過し、アルミの板によって止めることができます。最も透過力が高いのは、波長の短い電磁波が正体のγ線で、鉛の板でなんとか遮ることができます。
透過力の小さい順にα線<β線<γ線 となることをおさえておきましょう。
電離作用は、γ線<β線<α線
最後に ③電離作用 の違いについて考えます。 電離作用 とは、 物質を構成するっ原子から電子をはじき出し、イオンをつくる作用 のことをいいます。単純に言うと、物質を破壊する能力が電離作用です。
電離作用はα線が一番大きく、γ線が一番小さくなります。 透過力の真逆 となるのですね。
3種の放射線の正体と、透過力・電離作用の違いをしっかりとおさえておきましょう。
今回は 放射線の種類 について解説しましょう。