高校物理
5分でわかる!融解熱
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
融解熱
これでわかる!
ポイントの解説授業
融解熱=1gの個体をすべて液体に変える熱
例えば、温度が0℃で1gの氷があるとします。この氷に熱を加えていき、全部溶けて0℃の水になった状態をイメージしてください。
氷(水)の温度は変わらず0℃ですが、状態は固体から液体へ変化していますね。氷から水に変化させるのに与えた熱をq[J]とすると、この 1gの固体を全部液体に溶かすために必要な熱q[J/g] を 融解熱 と言います。
ちなみに固体が液体に変わることを分子レベルで見た場合、どうなるでしょうか。
例えば水分子で考えると固体(氷)のときは、左の図のように 分子は身動きが取れません 。その場所で振動するしかないというのが固体の状態です。一方、液体(水)になると、右の図のように 分子は自由に身動きが取れる 状態です。この知識は、後に学習する分子の熱運動を考えるうえで重要なので覚えておきましょう。
潜熱 には 融解熱 と 蒸発熱(気化熱) の2種類がありました。今回は固体が液体に変わる現象のときに必要な 融解熱 について詳しく解説していきましょう。