高校物理
5分でわかる!気体の密度
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この動画の要点まとめ
ポイント
気体の密度
これでわかる!
ポイントの解説授業
密度は質量÷体積
次の図のように、 圧力P[Pa]、体積V[m3]、温度T[K]、n[mol]の気体 が入っている風船を考えます。
さらに気体の 分子量をM とします。分子量とは 1[mol]当りの質量 のことで、単位は [g/mol] となります。
このとき、気体の 密度 はどう表されるでしょうか。おさらいになりますが、密度は記号ρで表され、単位は [kg/m3] でしたね。つまり、密度は 質量÷体積 で求められます。
状態方程式を活用して密度を表すと……
(密度)=(質量)÷(体積) において、体積はVですね。質量は、分子量Mからモル数が1[mol]ならばM[g]であることが分かります。今、気体はn[mol]あるので質量はnM[g]になります。ここで、密度の単位がkgであるのに対し、分子量の単位にはgが使われていることに注意しましょう。10−3をかけることで、gをkgに直します。体積V、モル数n、分子量Mで密度ρを表すと、
ρ=nM×10−3÷V
となりますね。
この ρ=nM×10−3÷V を状態方程式を使って、圧力Pと温度Tの式に書き換えてみます。V=nRT/Pより、
ρ=nM×10−3÷V
⇔ρ=nM×10−3×P/nRT
⇔ ρ=M×10−3×P/RT
M×10−3/Rは定数です。この式から 密度は圧力に比例し、絶対温度に反比例する ことが分かります。この密度の式は今後、よく使うので覚えておきましょう。
今回は気体の密度について解説していきます。 密度 とは 1[m3]あたりの質量[kg] ですね。状態方程式を活用すると、密度がどう表現できるのかを考えていきましょう。