高校物理
5分でわかる!屈折の法則
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この動画の要点まとめ
ポイント
屈折の法則
これでわかる!
ポイントの解説授業
屈折の法則とは?
下の図のように、媒質Ⅰを進む波が媒質Ⅱとの境界面に向かって入射し、屈折が生じたとします。
このとき、入射波の速さv1、波長λ1、入射角θ1に対し、反射波の速さv2、波長λ2、反射角θ2であったとすると、それぞれ次の関係が成り立ちます。
これを 屈折の法則 といいます。
屈折の法則の証明
屈折の法則 が成り立つ理由について考えてみましょう。下の図を見てください。
図で屈折の一歩手前の点Aを通る波面をABとします。点Bから点B'まで波が進んだときの時間をt[s]とすると、BB'の長さは、媒質Ⅰの速さがv1[m/s]より、BB'=v1t[m]となります。つまり、
sinθ1=v1t/AB'……①
ですね。
次に屈折後の波面を考えます。屈折後の点B'を通る波面をB'A'とすると、AからA'に至る時間はt[s]となります。媒質Ⅱでの速さはv2なので、AA'の距離はv2t[m]となりますね。したがって、
sinθ2=v2t/AB'……②
です。
①、②より、sinθ1/sinθ2の比をとると、 屈折の法則 が証明できますね。
v1=fλ1であり、v2=fλ2であることから波長の関係式で表すこともできるのです。
相対屈折率とは?
媒質Ⅰ,Ⅱを進む速さはそれぞれ一定であるためv1/v2は定数となります。定数v1/v2を 相対屈折率 といい、 n12 と書き表します。
分子には媒質Ⅰの情報が、分母には媒質Ⅱの情報がくると覚えれば覚えやすいですね。
入射波と反射波の間に成り立つ 屈折の法則 について解説します。