ダイオード には、 一方向にしか電流を流さない という特徴があります。先ほどのポイントでは、ダイオードに 順方向 の電圧をかけると、 電流が流れる 仕組みについて解説しました。今度は、ダイオードに 逆方向 の電圧をかけたときを考えましょう。

下の図のように、P型半導体を電池の負極、N型半導体を正極につなぎます。電場は矢印の方向にはたらこうとしますね。

すると、N型半導体の電子は電場と逆向きの力を受けるので右向き、P型半導体のホール(正孔)は電場と同じ向きなので左向きに力を受けます。 N型もP型も、キャリアが接合面と逆方向の力を受ける のです。

結局、N型半導体とP型半導体の接合面にはキャリアが存在しなくなり、電流が流れなくなります。ダイオードの 逆方向 に電圧をかけたとき、 電流が流れない 様子を記号で表したのが下の図です。

スイッチを切った状態と同じだということですね。