高校物理
5分でわかる!振動数条件
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この動画の要点まとめ
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振動数条件
これでわかる!
ポイントの解説授業
エネルギー準位Enは、nが増えるほど大きい値
まず、軌道電子の半径rは以下のように表され、飛び飛びの値をとるのでしたね。
エネルギー準位Enは以下のように表され、半径rと同様、飛び飛びの値をとるのでした。
この2つの式から、半径rとエネルギー準位Enは、nが増えるほど大きい値をとることがわかります。
エネルギー準位の差に注目
ここで、電子が軌道半径rnからrn'に移ったときのことを考えましょう。実は、電子が軌道を移るとき、つまり 軌道半径が変わるとき 、電子はエネルギーを失い、 失われたエネルギーが光のエネルギーとして放出される のです。
光子1個だけが放出されたとすると、光子1個のエネルギーはhν[J]と表せるのでしたね。これが、失われたエネルギーEn-En'に等しいと考えると、次式が成り立ちます。
原子内の電子が、エネルギー準位の高いEnから低いEn'へと移るとき、エネルギーhνの光子を放出します。逆に、エネルギー準位の低いEn'から高いEnへと移るとき、エネルギーhνの光子を吸収します。この条件式をボーアの 振動数条件 と言います。光子の持つエネルギーはエネルギー準位の差と等しくなるのですね。
水素原子を真空管の中に少量入れて放電すると、水素原子は光を放ちます。水素原子が放つ光の振動数ν[Hz]を、前回の授業で学習した エネルギー準位En と関連付けて考えてみましょう。