高校物理
5分でわかる!放射線の単位(Bq,Gy,Sv)
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
放射線の単位
これでわかる!
ポイントの解説授業
Bqは送り手(放射性同位体)側の単位
下の図は、放射性同位体が崩壊し、放射線が放出される様子を表しています。
ここで、送り手(放射性同位体)と受け手(クマちゃん)に分けて、放射線を表す単位をとらえていきましょう。
まず、 Bq(ベクレル) とは 1[s]あたりの原子の崩壊数 です。原子核が1個壊れるごとに放射線が1つ出るので、 Bqからは放射線が何本出てくるのか が分かります。例えば10[Bq]は1[s]間に10個原子が壊れていることを表し、 1[s]間に10本の放射線が出る ことを表します。
つまりBqは送り手に注目した単位なのですね。
Gy、Svは受け手側の単位
次に Gy(グレイ) を紹介しましょう。 Gy とは 物質1[kg]あたりが吸収するエネルギー を表します。Gyは受け手(物質)に注目した単位となります。例えば、下の図では、クマちゃん1[kg]あたりにどれだけのエネルギー[J]を受け取るか、を表すのがGyです。
最後に Sv(シーベルト) を解説します。 Sv は 人体への影響を表す単位 です。同じ1[Gy]でもα線を浴びた場合とγ線を浴びた場合では大きく違います。なぜなら、α線は電離作用が大きいので、α線を浴びた方が人体への影響が大きくなるからです。それを加味した値がSvなのです。
Bq(ベクレル)、Gy(グレイ)、Sv(シーベルト) の違いをしっかりと覚えておきましょう。
放射線を表す単位 は、 Bq(ベクレル)、Gy(グレイ)、Sv(シーベルト) の3種類があります。それぞれ特徴を解説していきましょう。