高校物理
5分でわかる!結合エネルギー
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この動画の要点まとめ
ポイント
結合エネルギー
これでわかる!
ポイントの解説授業
結合エネルギーとは?
陽子(p)2個、中性子(n)2個からなるHeの原子核に、エネルギーE[J]を与えると、核子はばらばらに引き離されます。
この反応式で与えたエネルギーEのことを 結合エネルギー といいます。 結合エネルギー とは 核をばらばらの核子にするためのエネルギー のことなのです。
核子がばらばらになると、質量は増加
では、核を壊すための結合エネルギーEはどのように求められるでしょうか?
質量とエネルギーが等価関係にある ことを思い出しましょう。反応前のHeの質量をm1、反応後の質量の合計をm2とします。今回は エネルギーを与えているので質量は増加 し、 m1<m2 となるはずですね。
反応による質量の差をmとすると、 m=m2−m1 となり、この質量mのことを 質量欠損 と言います。増加した質量がmとわかれば、 E=mc2 で結合エネルギーの値を求めることができますね。
前回の授業では 質量とエネルギーが等価関係にある ことを学習しました。核反応の前後で、減った質量分が生じるエネルギーに相当するのでしたね。今回は逆に、 原子核に結合エネルギーを与える ことを考えていきましょう。