5分でわかる!物質の沸点
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
まずは、中学校のときに学んだ、言葉の意味を確認しておきましょう。
物質の状態は、固体・液体・気体
図には、左から順に、「氷」・「水」・「水蒸気」がかかれていますね。
これらの物質の状態を表す言葉を覚えていますか?
左から順に、「固体」・「液体」・「気体」でしたね。
この3種類は絶対に覚えておきましょう。
固体・液体・気体の間の変化が「状態変化」
そして、もうひとつ重要なのは、この3つの状態の間の変化でした。
水を例に考えてみましょう。
水を冷やすと、氷になります。
逆に、水を温めると、水蒸気になりますよね。
このように、物質は熱の出入りにともなって、状態を変化させているわけです。
このことを 状態変化 といいました。
それでは、いよいよ本題に入っていきます。
液体を加熱すると、気体になりました。
このときの温度を 沸点 といいましたね。
それでは、水の沸点について見ていきます。
純物質の沸点は一定の値になる
次のグラフは、水を加熱したときの温度変化を表しています。
最初にグラフの読み方を確認しておきます。
横軸 には、 加熱時間 がとられています。
縦軸 には、 液体の温度〔℃〕 がとられていますね。
グラフの左端では、水の温度は20℃ぐらいです。
それが徐々に温められて、100℃に到達すると一定になっていますね。
このときに起こっている状態を、 沸騰 といいました。
つまり、水は100℃で沸騰するわけです。
このように物質が沸騰する温度を、 沸点 といいます。
さて、ここまでは、水の沸点について見てきました。
前回学んだように、水は 純物質 です。
それでは、他の純物質の温度変化はどのようになるでしょうか?
エタノール を例に考えていきましょう。
途中まではスムーズに温度が上がっていきますが、約78℃で一定になっていますね。
水の温度変化のグラフとよく似ていることがわかります。
混合物の沸点は一定にならない
最後に、混合物の温度変化について見ていきましょう。
水とエタノールの混合物 を例に考えていきます。
こちらのグラフは、これまでと様子が違っていますね。
最初は20℃ぐらいで、そこから温度が上がっていきます。
しかし、純物質のように一定の割合で上昇しているわけではありません。
さらに、80℃に達しても、 温度は一定にならずに上昇し続けています ね。
それでは、3つのグラフを整理してみましょう。
純物質の沸点は「物質ごとに一定」、混合物の沸点は「組成によって変化」
左のグラフは、水の温度変化を表しています。
水の沸点は100℃ ですね。
中央のグラフは、エタノールの温度変化を表しています。
エタノールの沸点は約78℃ です。
エタノールはよく登場するので、覚えておくよいでしょう。
右のグラフは、水とエタノールの温度変化を表しています。
このグラフでは、 沸点は一定になっていません ね。
このことからわかることを整理しておきましょう。
純物質の沸点は、物質ごとに一定 です。
左や中央のグラフを見ると明らかですね。
一方、 混合物の沸点は、その組成によって変化 します。
水やエタノールが含まれる割合によって変わる、ということですね。
純物質と混合物の沸点について、おさえておきましょう。
今回のテーマは、「物質の沸点」です。