5分でわかる!いろいろな同素体
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この動画の要点まとめ
ポイント
「同素体」 とは、同じ元素からなる単体で性質の異なるものでしたね。
硫黄(S)、炭素(C)、酸素(O)、リン(P) のような種類がありました。
それぞれの元素にはどのような同素体があるか、考えていきましょう。
硫黄(S)の同素体は、「斜方硫黄」・「単斜硫黄」・「ゴム状硫黄」
まずは、 硫黄(S) です。
硫黄には、3種類の同素体があります。
図の左は、 「斜方硫黄」 です。
常温で安定している固体の結晶です。
図の真ん中は、 「単斜硫黄」 です。
こちらは針のような形をした結晶です。
図の右は、 「ゴム状硫黄」 です。
ゴムのような弾力をもっています。
これらの3種類のうち、特に「斜方硫黄」と「単斜硫黄」は間違えやすいです。
図のイメージとともに、きちんと整理しておきましょう。
炭素(C)の同素体は、「黒鉛」・「ダイヤモンド」・「フラーレン」
2つ目は、 炭素(C) です。
炭素についても、3種類の同素体を紹介します。
図の左は、 「黒鉛」 です。
電気伝導性があり、比較的軟らかい物質です。
図の真ん中は、 「ダイヤモンド」 です。
ダイヤモンドは非常に硬い物質でしたね。
図の右は、 「フラーレン」 です。
見慣れない物質かもしれませんが、サッカーボールの形として覚えておきましょう。
酸素(O)の同素体は、「酸素」・「オゾン」
3つ目は、 酸素(O) です。
酸素については、2種類の同素体を紹介します。
図の左は、 「酸素」 です。
私たちが呼吸のときに使う気体ですね
酸素は無色・無臭の気体です。
図の右は、 「オゾン」 です。
「オゾン層」として聞いたことがあるのではないでしょうか?
オゾンは、淡青色で刺激臭のある気体です。
「酸素」と「オゾン」では、性質が全く違っていますね。
リン(P)の同素体は、「黄リン」・「赤リン」
4つ目は、 リン(P) です。
リンについても、2種類の同素体を紹介します。
図の左は、 「黄リン」 です。
黄リンは、ビンに入れられ、水中で保存されていますね。
黄リンは沸点が低く、空気中では 自然発火 することもあります。
それを防ぐために、水中で保存しているわけです。
図の右には、 「赤リン」 があります。
赤リンは自然発火しないため、空気中で保存されます。
みなさんは、 マッチ箱の側面 に赤い部分があるのを知っていますか?
私たちは、あの部分にマッチをこすり付けて火をおこします。
そこに、赤リンは利用されているのです。
もし、赤リンが自然発火するとしたら、マッチの箱が勝手に燃えて危険ですよね。
今回のテーマは、「いろいろな同素体」です。