5分で解ける!同素体に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
「同素体」は、同じ元素からなる単体で性質の異なるもの
まずは、(1)です。
「同じ元素からなる単体で性質の異なるもの」 を何というか、答える問題です。
例として、黒鉛とダイヤモンドが挙げられています。
黒鉛とダイヤモンというところでピンときて欲しいですね。
答えは、 「同素体」 です。
同素体の種類は、硫黄(S)、炭素(C)、酸素(O)、リン(P)
続いて、(2)です。
(2)は、同素体の組合せを選ぶ問題です。
順番に確認していきましょう。
ア 斜方硫黄と単斜硫黄
斜方硫黄と単斜硫黄は、どちらも硫黄の同素体です。
図のイメージで覚えておきましょう。
よって、 アは同素体です。
イ フラーレンと二酸化炭素
みなさんは、フラーレンと聞いて、イメージできますか?
フラーレンは、サッカーボールのような形をしている物質でした。
炭素の同位体でしたね。
それに対して、二酸化炭素はどうでしょうか?
確かに、二酸化炭素は炭素を含んでいます。
しかし、酸素まで含んでしまっていますね。
ここで、もう一度同素体の定義を確認しておきましょう。
同素体とは、同じ元素からなる単体で性質の異なるものでした。
「単体」 というところがポイントです。
単体とは、1種類の元素からなる物質でしたね。
それに対して、二酸化炭素は2種類以上の物質からなる 「化合物」 です。
したがって、二酸化炭素が同素体になることはありません。
ここはとても重要なので、きちんと理解しておきましょう。
よって、 イは同素体ではありません。
ウ 水素とオゾン
オゾンといえば、酸素の同素体として有名でした。
淡青色で刺激臭のある気体でしたね。
というわけで、「酸素とオゾン」の組合せなら正解となります。
しかし、この問題は「水素とオゾン」となっているので、誤りです。
よって、 ウは同素体ではありません。
エ 黄リンと赤リン
黄リンと赤リンは、リンの同素体として有名でしたね。
ちなみに、自然発火するのは、黄リンのほうでしたね。
性質も含めて覚えておきましょう。
よって、 エは同素体です。
以上より、答えは 「ア、エ」 となります。
練習問題を解いていきましょう。
同素体とは、同じ元素からなる単体で性質の異なるものでしたね。