5分で解ける!物質の構成(テスト2、第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
石灰水+二酸化炭素→炭酸カルシウム(沈殿)
それでは、①の実験から確認していきます。
文章の後半に、 「石灰水に通すと白濁した」 とありますね。
ここが大きなヒントになっています。
石灰水が白濁するのは、沈殿が生じるからでしたね。
この反応に深く関係しているのは、 二酸化炭素 です。
このことから、なんと物質Xの正体を絞ることができるのです。
順を追って考えていきましょう。
まず、二酸化炭素を化学式で表すと、 CO2 となります。
つまり、 「物質Xと塩酸(HCl)が反応して、CO2ができた」 というわけです。
このとき、物質Xが「イ CuSO4」だったらどうなるでしょうか?
CuSO4の中にも、HClの中にも、C(炭素)がありません。
ということは、CuSO4とHClを反応させたところで、CO2は発生しないのです。
これは、「エ CaSO4」の場合も同じです。
CaSO4の中にも、HClの中にも、C(炭素)はありませんね。
しかし、「ア CuCO3」や「ウ CaCO3」の中には、ちゃんとC(炭素)が含まれています。
よって、①から、 答えは、「ア CuCO3」か「ウ CaCO3」のどちらか だとわかります。
炎色反応の覚え方は、『リアカー無きK村で、動力に馬力借ろうとするも、くれない』
つづいて、②を見てみましょう。
②を理解することで、答えが1つに決まるのです。
最初に注目するのは、 「炎色反応を調べた」 という言葉です。
炎色反応といえば、炎の色の変化を利用して、物質に含まれている元素を調べる方法でしたね。
炎が特有の色に変われば、特定の元素が含まれていたことがわかるのでした。
この場合は、 「橙赤色を示した」 とありますね。
つまり、「橙赤色」を示す元素が何か、わかればよいわけです。
ここで大事なのが、元素と色の覚え方です。
みなさんは、語呂合わせを覚えていますか?
「リアカー無きK村、動力に馬力借ろうとするも、くれない」 でしたね。
この中で橙赤色を示すのは、「借ろうと」の部分です。
「Ca(カルシウム)橙赤色」 でしたね。
したがって、炎色反応で橙赤色を示す元素は、Ca(カルシウム)です。
念のため、選択肢に含まれているCu(銅)の色も確認しておきましょう。
注目するのは、「動力」の部分でした。
「Cu(銅)青緑」ですね。
以上より、物質Xには、 Ca(カルシウム)が含まれている ことがわかりました。
あとは、「ア CuCO3」か「ウ CaCO3」のうち、Ca(カルシウム)を含む方を選ぶだけです。
答えは、 「ウ CaCO3」 です。
このように、①と②の2つの条件を満たすものを探すことによって、答えにたどりつくことができるのです。
演習2を解いていきましょう。
この問題は、①と②の実験結果から、物質Xの正体を見究める問題です。
①と②の条件を満たさないものを、削っていく のがポイントです。