5分でわかる!原子番号と質量数
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この動画の要点まとめ
ポイント
まずは、原子の表し方から学習していきましょう。
図を見てください。
左には 野球選手 がいますね。
野球選手の背中には、 背番号 があります。
この選手の場合は「1」が与えられていますよね。
それぞれの選手に 別々の番号を与えることで、選手を区別することができる ようになっています。
実はこれと同じように、原子にも番号が与えられているのです。
(左下の)原子番号=陽子の数
次の図を見てください。
ヘリウムを表す「He」という元素記号が書かれています。
その左側に、「4」、「2」という数字が書かれていますね。
まず、下にある 「2」 に注目します。
この数字のことを 「原子番号」 といいます。
野球選手にとっての「背番号」が、原子の「原子番号」なのです。
背中にある番号が「背番号」、 原子の番号なのだから「原子番号」 なのですね。
とても覚えやすいですね。
この原子番号は、原子ごとに別々のものが与えられています。
ですから、それぞれの原子を区別することができるのですね。
ここで重要なのが、どのようにして原子番号を決めているのかということです。
実は、原子番号は、 陽子の数 と等しくなっています。
例えば、ヘリウムの場合では陽子は2個あります。
だからそのまま、原子番号も2となるわけです。
(左上の)質量数=陽子の数+中性子の数
次に、上にある 「4」 に注目しましょう。
この数字のことを 「質量数」 といいます。
「質量数」というぐらいですから、 「原子の質量」 のことだと考えましょう。
それでは、質量数は、どのように決まっているのでしょうか?
質量数は、 陽子の数+中性子の数 と等しくなっています。
つまり、質量数とは原子核の質量だということができますね。
ここで、疑問が出てきます。
「原子の質量」なのに、 「電子の質量」を無視してよいのでしょうか?
このときに思い出すのは、陽子・中性子・電子の質量比です。
陽子・中性子の質量はほとんど同じで 「1」 でしたね。
それに対して、電子の質量は 「約1/1840」 でした。
電子の質量は非常に小さいわけですね。
電子は非常に軽いので、考慮しなくても大きな問題はありません。
そこで、「原子の質量」≒「原子核の質量」と考えるわけです。
このように、 「質量数」=「原子核の質量」=「陽子の数+中性子の数」 を覚えておきましょう。
今回のテーマは、「原子番号と質量数」です。