5分で解ける!物質の構成(テスト4、第2問)に関する問題
- 問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
解説
こちらは同位体に関する問題ですね。
「同位体」とは、原子番号が等しく、中性子の数が異なる原子
まずは、(1)です。
「同位体の関係にある原子の組合せを選べ」となっています。
つまり、「同位体」の意味がわかっていないと判断できない問題なのです。
みなさんは、「同位体」の意味を説明できますか?
同位体とは、 原子番号は同じで、中性子数が異なる原子 のことでしたね。
あとは、ア~ウの選択肢をチェックしていきます。
ここで戸惑うのが、 「原子番号や中性子の数をどのように確認するか」 です。
それぞれのA(元素記号)の横にある数字に注目しましょう。
左下の数字は「原子番号」 で、 左上の数字が「質量数」 でしたね。
ここでもう一度、同位体の意味を確認すると、 「原子番号が等しい」 とありますね。
ということは、 「左下の数字が等しい」 必要があります。
ア~ウについて、確認していきましょう。
アについては、左下の数字は、6と5です。
イについては、左下の数字は、6と6です。
ウについては、左下の数字は、6と12です。
「左下の数字が等しい」のは、 イ だけですね。
つまり、 答えになる可能性があるのはイだけ なのです。
しかし、それだけでは、同位体だと断定することはできません。
それは、同位体には、もう一つの条件があったからです。
もう一つの条件とは、 「質量数が異なる」 というポイントです。
質量数とは、元素記号の左上に書かれていました。
つまり、 「左上の数字が異なる」 と言い換えることができます。
イの左上の数字は、12と13ですね。
確かに、「質量数が異なる」という条件を満たしています。
したがって、答えは 「ウ」 となります。
同位体とは、原子番号が等しく、中性子の数が異なる原子のことです。
「同じ原子なのに、体重が違う」 というイメージで覚えておきましょう。
「同位体」とは、原子番号が等しく、中性子の数が異なる原子
続いて、(2)です。
こちらは、同位体について正しいことが書かれている文を選ぶ問題です。
まずは、改めて同位体の意味を確認しておきます。
同位体とは、 原子番号は同じで、中性子数が異なる原子 のことでしたね。
これをもとに、ア~エを順番に確認していきましょう。
ア「元素の種類が異なる」
同位体は、 原子番号が同じ でした。
つまり、同じ元素です。
したがって、これは 誤っている 内容です。
イ「陽子の数が異なる」
同位体では、 原子番号が同じ でした。
原子番号とは、陽子の数のことでしたね。
つまり、同位体では、陽子数も同じとなります。
これは、 誤っている 内容です。
ウ「中性子の数が異なる」
これは同位体の定義そのものですね。
よって、これは 正しい 内容です。
エ「化学的性質が異なる」
こちらは、あまり聞きなじみのない内容かもしれませんね。
化学的性質とは、化学変化に関する性質のことです。
同位体については、 化学的性質はほとんど変わりません。
この点について、きちんと押さえておきましょう。
今回は、正しいものを選ぶ問題でした。
したがって、答えは、 ウ です。
演習2です。