5分でわかる!元素の周期表
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この動画の要点まとめ
ポイント
原子が電子をやりとりして、イオンになる
今回も、周期表を使って、元素の性質と分類を学びましょう。
ポイントは、 「イオン」 です。
原子は電子を受け取ったり、放出したりして、イオンという状態になります。
左下に行けば行くほど、陽性が強い
特に、価電子を放出したものを、 陽イオン といいます。
しかし、すべての原子が陽イオンになるわけではありません。
つまり、陽イオンになりやすい原子があるのです。
このように、陽イオンになりやすい性質のことを 「陽性」 といいます。
ここで周期表を見てみましょう。
周期表の左下に「陽性 大」と書かれていますね。
これは、 「左下に行けば行くほど、陽性が強い」 という意味なのです。
陽性という言葉だけでなく、周期表との関係もおさえておきましょう。
右上に行けば行くほど、陰性が強い(希ガスは例外)
次に、原子が電子を受け取ると、 陰イオン になります。
このように、陰イオンになりやすい性質のことを、 「陰性」 といいます。
さぁ、陰性についても、周期表で確認しておきましょう。
周期表の右上の方に、「陰性 大」と書かれていますね。
これは、 「右上に行けば行くほど、陰性が強い」 というイメージです。
しかし、一点、注意しなければならないことがあります。
一番右の列に注目してください。
こちらは、18族元素(希ガス)です。
今、この周期表を見てみると、「陰性 大」という印は、希ガスには重なっていません。
つまり、「右上ほど陰性が強い」と言っても、 希ガスは例外 ということですね。
どうして希ガスだけ例外なのでしょうか?
そもそも、「なぜ原子が電子を取り込もうとするか」というと、価電子がいっぱいになっていないからです。
H(水素)は価電子が1つなので、1つ電子を取り込みます。
これによって、He(ヘリウム)と同じような電子配置になります。
こうして、閉殻の状態になることで、安定するのですね。
F(フッ素)も価電子は7個あります。
そこで1つ電子を取り込んで、Ne(ネオン)と同じ電子配置になります。
これらに対して、HeやNe等の希ガスは、もともと価電子が0個です。
この状態で安定しているので、電子を取り込む必要がないのですね。
希ガスは陰イオンにならないので、「陰性が高い」とは言えない のです。
陽性と陰性について、整理しておきましょう。
今回のテーマは、「陽性と陰性」です。