5分で解ける!物質の構成(テスト5、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
演習1は、希ガスの性質に関する問題ですね。
ア~エの文章の中から、間違っているものを選びましょう。
順番に確認していきます。
希ガスの価電子の数は0なので、化学反応をほとんど起こさない
ア「希ガスとは、18族元素のことを指す」
これは、 正しい内容 ですね。
周期表の縦の列を「族」といいました。
そして、 希ガスは周期表の右端 にありました。
左から18番目だから、 18族元素 なのでしたね。
イ「希ガスの電子配置は安定しており、化学反応をほとんど起こさない」
こちらも 正しい内容 です。
希ガスの価電子は0個 でした。
反応に関係する価電子がないので、 ほとんど反応を起こさない のですね。
ウ「希ガスの最外殻電子の数は、すべて8である」
この文章も一見、正しいように見えます。
しかし、きちんと意味を確認してみましょう。
希ガスとは、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Ar(アルゴン)などの元素のことでしたね、
希ガスの価電子の数は0 でした。
しかし、最外殻電子の数はどうでしょうか?
最外殻電子とは、文字通り、最も外の電子殻にある電子でしたね。
それぞれの原子について、最外殻電子の数を考えて見ましょう。
Heの場合は2個です。
Neの場合は8個です。
Arの場合も8個です。
このように並べてみると、おかしいところがわかるでしょうか?
「Heの最外殻電子の数は8」ではありませんよね。
つまり、「希ガスの最外殻電子の数は、すべて8である」という内容は、 Heにはあてはまらない のです。
一つでも例外があるということは、「すべて」という表現と食い違っていますね。
したがって、ウは 誤った内容 です。
エ「希ガスの価電子の数は、すべて0である」
こちらは 正しい内容 です。
価電子とは 「最外殻電子数で1~7の数のこと」 でした。
そして、 希ガスの価電子の数は0 と定義されたのでした。
よって、答えは、 ウ です。
今回は確認テストです。
試験に出やすい問題を解きながら、これまでの内容を振りかっていきましょう。