5分でわかる!単原子イオンと多原子イオン
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この動画の要点まとめ
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イオンには様々な種類があります。
それをどのように分類するか、考えていきましょう。
表をご覧ください。
代表的な陽イオンは、H+、NH4+、Ca2+、Al3+
まずは、陽イオンについて考えていきます。
表の一番上には、 「水素イオン」 があります。
陽イオンと聞いて最初に思い出すのは、水素イオンですよね。
水素イオンをイオン式で表すとどうなるかわかりますか?
「H+」 ですね。
次に、 「アンモニウムイオン」 です。
これはアンモニア(NH3)がイオンになったものです。
NH3がイオンになると、 「NH4+」 となります。
続いて、 「カルシウムイオン」 です。
こちらも、カルシウム(Ca)がイオンになったものですね。
Caがイオンになると、 「Ca2+」 となります。
最後は、 「アルミニウムイオン」 です。
こちらはもちろん、アルミニウム(Al)がイオンになったものです。
Alがイオンになると、 「Al3+」 となります。
さて、今気になるのは、左の列です。
価数とは何のことか、覚えていますか?
「イオンの価数」とは、イオンになるときに 出入りする電子の数 を表しています。
例えば、Ca2+がイオンになるときには、2個の電子を失うことになります。
「-2」の電気を失うから、イオンは「+2」になっているわけですね。
よって、Ca2+の価数は2となります。
ですから表には、上から順に「1価」、「2価」、「3価」とかかれているわけです。
代表的な陰イオンは、Cl-、OH-、CO32-、PO43-
さて、陰イオンの場合はどうでしょうか?
上から順に簡単に確認していきましょう。
塩化物イオン Cl-
水酸化物イオン OH-
炭酸イオン CO32-
リン酸イオン PO43-
塩化物イオンと水酸化物イオンは1価、炭酸イオンは2価、リン酸イオンは3価となっていますね。
1個の原子からなる単原子イオン、2個以上の原子からなる多原子イオン
ここまで色々なイオンを紹介してきましたが、他にも分類があります。
イオンに含まれている原子の数に注目しましょう。
「H+」や「Cl-」は1個の原子からできていますね。
このように、1個の原子からなるイオンを 「単原子イオン」 といいます。
それに対して、「NH4H+」や「CO32-」は複数の原子からできています。
このように、2個以上の原子からなるイオンを 「多原子イオン」 といいます。
今回のテーマは、「単原子イオンと多原子イオン」です。