5分で解ける!物質の構成(テスト6、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
原子がイオンになるとき、希ガスと同じ電子配置になって安定する
①、②は、電子配置に関する内容です。
①の原子は、 1価の陽イオンになると、Neと同じ電子配置になる 原子です。
1価の陽イオンになるということは、 電子を1つ放出している ということですね。
したがって、Neの電子配置よりも、電子が1つだけ多い原子を選べばよいのです。
Neよりも電子が1つだけ多いのがどれか、わかりますか?
周期表でNeの次にあるものを選べばよいわけです。
答えは、 「Na」 です。
②の原子は、 1価の陰イオンにになると、Arと同じ電子配置になる 電子です。
①の原子とは違い、 電子を1つ吸収しています 。
よって、Arの1つ前の原子を選びましょう。
答えは、 「Cl」 です。
イオン化エネルギーは、周期表の左下ほど小さい
③の原子は、 最もイオン化エネルギーが大きい 原子です。
イオン化エネルギー とは、1価の陽イオンにするために必要なエネルギーのことです。
イオン化エネルギーが小さければ小さいほど、 陽イオンになりやすい のでしたね。
周期表でいうと、左下に行けば行くほど、イオン化エネルギーは小さくなります。
ということは、逆に、右上に行けば行くほど、イオン化エネルギーは大きくなります。
この中で最も大きいのは、 「He」 です。
電子親和力は、周期表の右側ほど大きい(希ガスは例外)
④の原子は、第2周期に属する元素の中で 最も電子親和力が大きい原子 です。
電子親和力 とは、 電子を1つ吸収して1価の陰イオンになったとき、放出するエネルギー のことでしたね。
電子親和力が大きいのは、 ハロゲン です。
第2周期の中で、ハロゲンを探せばよいわけです。
答えは、 「F」 です。
ここで注意しなければならないのは、 希ガス(Ne)を選ばない ということです。
希ガスは非常に安定で、イオンになりにくい原子です。
ですから、電子親和力は周期表の右側ほど大きいといっても、 希ガスは例外 なのでしたね。
今回は確認テストです。
実際に問題を解きながら、前回までの復習をしましょう。
演習1は、イオンとエネルギーに関する問題です。
周期表と関連付けておく のが重要でしたね。
①~④のそれぞれの特徴を持つ原子を、表の中から選んでいきましょう。