高校化学基礎
5分でわかる!共有結合とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
共有結合とは
これでわかる!
ポイントの解説授業
結合について考えるときには、身近な物質をイメージしてみましょう。
まず、 岩塩 をイメージしてみてください。
岩塩といえば塩、つまり、 塩化ナトリウム のことですね。
塩化ナトリウムの結合方法については、これまでに学習しましたね。
塩化ナトリウムは、Na(ナトリウム)とCl(塩素)がくっついてできています。
その間に働いているのは、 クーロン力 という力でした。
このような結合を、 イオン結合 といいましたね。
「共有結合」とは、原子同士がお互いの価電子を出し合い、それを共有してつくる結合
それに対して、水はどのように結合しているでしょうか?
順番に考えてみましょう。
図には、H(水素)が2つ、O(酸素)が1つありますね。
これらの原子は、真ん中の原子殻とそのまわりの電子からなっています。
この電子に注目しましょう。
最も外の電子殻にある、1~7個の電子を、価電子といいましたね。
この価電子が結合に関わっているのです。
どのように関わってくるか、わかりますか?
価電子を 「手」 だとイメージしてみてください。
原子がお互いに、手を伸ばします。
そして、手をつなぐことによって結合するというわけです。
その結果できるのが、図の右側にある水です。
左側のHとOがくっついているところに注目してみましょう。
もとはHがもっていた電子とOがもっていた電子が、2つの円が重なっているとことにありますね。
これら2つの電子がそれぞれの手をつないでいるわけです。
これが、 「電子を共有している」 状態です。
原子同士がお互いの価電子を出し合い、それを共有することで結合をつくっているわけです。
このような結合を、 「共有結合」 といいます。
図のイメージとともに、しっかりと覚えておきましょう。
今回のテーマは、「共有結合」です。