5分でわかる!原子価とは

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この動画の要点まとめ
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これまで、結合の表し方について学んできましたね。
その際に重要なのは、「手が何本あるか」というイメージでした。
その数え方について、学んでいきましょう。
原子価=不対電子の数

まず、図のように、周期表を簡単に表してみました。


それぞれの原子のまわりには、点が書かれていますね。
つまり、この図は、電子式で表されているわけです。
みなさんは、電子の配置の規則性がわかりますか?

一番左端の列に注目してみましょう。
「H」、「Li」、「Na」では、電子の表し方が同じですね。
左から二列目の「Be」、「Mg」も同じです。
縦の列(族)に並んでいる原子は、電子式が同じになっている わけですね。

次に、それぞれの族の原子がもつ価電子の数を整理しましょう。
価電子とは、最外殻にある1~7個の電子のことでしたね。
ですから、左から順に、次のようになります。
  1族 1
  2族 2
 13族 3
 14族 4
 15族 5
 16族 6
 17族 7
 18族 0
希ガスの価電子の数が0 、ということに注意しましょう。


しかし、すべての価電子が結合に関与するわけではありません。
そこで出てきたのが 「原子価」 という考え方です。
原子価とは、1つの原子がつくる共有結合の数です。

これまでみなさんに紹介してきた表現で言うと、原子価とは 「原子の手の数」 のことです。
「手」とは不対電子の数でしたから、 「原子価=不対電子の数」 となります。

最後に、表の「原子価」の列をうめていきましょう。
左から順に、次のようになります。
  1族 1
  2族 2
 13族 3
 14族 4
 15族 3
 16族 2
 17族 1
 18族 0


原子価という考え方がわかっていると、結合を考えるのが簡単になってきます。
しっかりと押さえておきましょう。








































今回のテーマは、「原子価」です。