今回のテーマは、「錯イオン」です。

錯イオンは、みなさんには聞きなじみがない言葉だと思います。
まずは、どのようなイオンなのか、確認しましょう。

図の中央には、 Ag^＋ がありますね。
これは銀イオンです。
そのまわりには、 NH₃ が２つあります。
NH₃からAg^＋に向かって 矢印 がついているのも、珍しいですね。

NH₃には、非共有電子対がありました。
非共有電子対があるということは、配位結合ができる可能性がありますね。
実は、この矢印も 配位結合 を表しているのです。
このように、 「金属イオンを中心に、非共有電子対をもつ分子や陰イオンが配位結合したイオン」 を 「錯イオン」 といいます。

配位結合と錯イオンをセットで覚えておきましょう。