高校化学基礎
5分で解ける!物質の構成(テスト7、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
演習1は、様々な結合に関する説明の問題です。
ア~ウのうち、誤っている記述を選び、記号で答えましょう。
「イオン結合」とは、陽イオンと陰イオンの静電気的な引力(クーロン力)による結合
ア「イオン結合とは、陽イオンと陰イオンの間に働く静電気的な引力(クーロン力)による結合である。」
これは、 正しい内容です 。
イオン結合については、 「クーロン力」 という言葉がキーワードです。
「共有結合」とは、原子同士がお互いの価電子を出し合い、それを共有してつくる結合
イ「共有結合とは、原子同士がお互いの価電子を出し合い、それを共有してつくる結合である。」
共有結合 は、 価電子 を共有するから共有結合と呼ばれます。
したがって、この文は 正しい内容です 。
「配位結合」は、電子対が一方の原子だけから提供されてできる共有結合
ウ「配位結合とは、電子対が一方の原子から提供されて出来る結合であり、本来の共有結合と区別がつく。」
配位結合 について確認します。
アンモニアと水素イオンを例に、考えていきましょう。
アンモニアには、非共有電子対があります。
この非共有電子対に、水素イオンがくっついて、 アンモニウムイオン となります。
配位結合は、他の共有結合と区別ができない
さて、できたアンモニウムイオンには、4つの結合ができています。
元からあった共有結合3つと新しくできた配位結合1つですね。
これら4つは、 みかけでは区別がつかない のでした。
よって、この文は「区別がつく」という箇所が 誤り となります。
以上より、答えは、 ウ です。
今回は確認テストです。
試験に出やすい問題を解きながら、これまでに学習した内容を振り返りましょう。