高校化学基礎
5分で解ける!電気陰性度と結合の極性に関する問題

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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
電気陰性度は「F>O>N、Cl>C>H」、覚え方は「フォン、狂っちゃう」

(1)は、電気陰性度に関する問題です。
まず、 電気陰性度 の定義を覚えていますか?
電気陰性度とは、原子が共有電子対を引きつける強さの程度を表した値のことでしたね。
そして、この問題では、よく出る6種類の原子が登場しています。
これらについて、電気陰性度の強さの順番を覚えることが重要でした。

みなさんは電気陰性度の語呂合わせを覚えていますか?
「フォン、狂っちゃう」 でしたよね。
つまり、電気陰性度の強さは、 「F>O>N、Cl>C>H」 の順になっています。
ということは、あとは最大と最小のものを選ぶだけです。
最大 のものは 「F」 、 最小 のものは 「H」 ですね。

電気陰性度の差が大きいほど、極性も大きい

(2)は、各共有結合の中で、極性が最大のものと最小のものを選ぶ問題です。
少し発展的な問題ですが、順番に考えていきましょう。

まず、「極性」という言葉を覚えていますか?
極性とは、分子内での電気的な偏りのことでした。
原子と原子の電気陰性度が異なることから生じているのでしたね。
ということは、 電気陰性度の差が大きければ大きいほど、極性も大きくなります。

それでは、選択肢のうち、電気陰性度の差が大きい組合せを探しましょう。
そのときに注目するのは、 「全て"H-"を含む」 ということです。
Hが決まっているのですから、Hから最も遠いもの・近いものを考えれば良いことになります。

ここでも、 F>O>N、Cl>C>H を思い出しましょう。
差が最も大きいのは、 FとHの組み合わせ です。
よって、極性が 最大 となるのは、 「H-F」 となります。

一方、最小となるのは、 CとHの組み合わせ です。
したがって、極性が 最小 となるのは、 「H-C」 です。


結合の極性と電気陰性度の関係を押さえておきましょう。

練習問題を解いていきましょう。
電気陰性度や極性に関する問題ですね。