今回のテーマは、「金属結合」です。

みなさんの身のまわりには、色々な金属が色々な用途で使われています。
これらの金属に共通する構造や性質について、詳しく見ていきましょう。

それでは、金属の構造について見ていきます。
金属の原子がどのようにくっついているのか、図を見てください。

まず、大きな丸の中に、「＋」と書かれています。
この丸が 金属原子 を表しています。
この金属原子が結合しているわけですが、＋と＋のものだけでは結合することはできません。
そこで大事なのが、金属原子のまわりにある、「マイナス」とかかれた 電子 です。

これまで学習してきた電子は、１つの原子のまわりを回っていましたね。
しかし、金属原子の場合は、電子が自由に動き回っています。
つまり、ある原子に含まれていた電子が、他の原子のところに行ってしまうようなことがあるのです。

この電子のことを、 「自由電子」 といいます。
そして、自由電子による金属の原子間の結合を、 「金属結合」 といいます。

このような結合の仕方は、金属の性質に深く関わっています。
まずは、基本的な用語を押さえておきましょう。