今回のテーマは、「体心立方格子」です。

前回は金属結合の仕組みについて学習してきましたね。
金属結合においては、 自由電子 がなかだちになって、各原子がくっついていましたね。
そのような金属結合によってできた結晶を、 「金属結晶」 といいます。
今回は、金属結晶の構造を、立体的に捉えましょう。

金属結晶の構造には、いくつかのパターンがあります。
今回は、 「体心立方格子」 という構造について、詳しく見ていきましょう。
まずは、図を見てください。

図の中には、いくつもの球が入っていますね。
この球が、金属原子を表しています。
そして、金属原子は、立方体の中に詰まっているように見えますね。
金属結晶とは、この立方体が無数に繰り返された構造をしています。
この立方体のことを、 「単位格子」 といいます。

それでは、単位格子について、構造を詳しく見ていきましょう。
一番大事なのは、 「立方体の中心に原子の中心がある」 ということです。
「立方 体 の中 心 に原子の中心がある」からこそ、「体心立方格子」というわけですね。

ちなみに、体心立方格子の構造をもつ金属には、どのようなものがあるでしょうか？
Na（ナトリウム）やK（カリウム） などがこれに当たります。
１族元素をイメージするとよいですね。

体心立方格子の構造について、押さえておきましょう。