5分で解ける!物質の構成(テスト8、第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
イオン結晶は、陽イオン(金属イオン)と陰イオン(非金属イオン)にける結合
(1)は、①~④の4種類の結晶に属する物質を答える問題です。
まずは、①です。
イオン結晶 は、 イオン結合 による結晶のことです。
イオン結合は、陽イオンと陰イオンがクーロン力により引き合う結合のことでした。
そして、イオン結合は、 金属元素 と 非金属元素 が組み合わさっていることが多いのです。
ア~エの中で、その条件にあてはまるものはあるでしょうか?
イの塩化ナトリウムは、ナトリウムと塩素が結合したものです。
ナトリウムといえば金属、塩素といえば非金属ですよね。
つまり、 塩化ナトリウムはイオン結合 にあたります。
よって、答えは、 イ となります。
分子結晶は、分子同士の分子間力による結合
次は、②です。
分子結晶 とは、分子が 分子間力 によりくっついて出来たものでしたね。
代表的なものに ドライアイス があります。
選択肢には、ドライアイスはありませんね。
ドライアイスと同じように、分子同士が結合しているのはどれでしょうか?
それは ヨウ素 です。
ヨウ素も、ヨウ素分子が分子間力によって結合しているものなのです。
したがって、答えは、 エ です。
共有結合の結晶は、原子同士がお互いの価電子を共有する結合
続いて、③です。
共有結合の結晶 とは、 共有結合 からなるものでした。
共有結合とは、原子同士がお互いの 価電子 を出し合ってくっついていることをいうのでした。
電子を共有しているから、共有結合というのでしたね。
選択肢を見てみると、 ダイヤモンド がありますね。
ダイヤモンドといえば、共有結合の結晶の代表例でした。
よって、答えは、 ウ となります。
金属結晶は、原子同士の自由電子による結合
最後に、④です。
金属結晶 は、金属結合からなるものでした。
金属といえば、この中では 鉄 ですね。
したがって、答えは、 ア となります。
続いて(2)を見てみましょう。
こちらは、それぞれの結晶の性質について答える問題です。
イオン結晶は、電気伝導性については固体なし・液体あり、硬くてもろい
まずは、①です。
みなさんは、 イオン結晶 の性質を覚えていますか?
機械的性質や熱・電気の伝導性をイメージしていきましょう。
イオン結晶の電気伝導性は、少し特殊でした。
液体の状他では電気を通し、固体の状態では通さない のでした。
したがって、答えは、 ウ です。
分子結晶は、電気伝導性なし、軟らかくてもろい
次に、②です。
分子結晶 の性質はどうでしょうか?
ドライアイス や ヨウ素 をイメージしてみましょう。
これらの物質は、固体からいきなり気体になることがあります。
このような状態変化を、 昇華 といいました。
また、ドライアイスやヨウ素は、電気を通しません。
この性質も覚えておきましょう。
以上より、答えは、 エ です。
共有結合の結晶は、電気伝導性なし、非常に硬い
続いて、③です。
こちらは 共有結合の結晶 ですね。
共有結合といえば、 ダイヤモンド をイメージしましょう。
ダイヤモンドは、非常に硬い物質でしたね。
また、融点も非常に高く、液体になることはほとんどありません。
したがって、答えは、 ア です。
金属結晶は、電気伝導性あり、展性・延性あり
最後は、④です。
こちらは 金属結晶 ですね。
金属結晶において大事なのは、なんといっても 自由電子 でした。
結合に関与する電子が自由に動き回っているのでしたね。
そのため、展性・延性や熱伝導性・電気伝導性といった性質がうまれるのでした。
よって、答えは、 イ となります。
演習2を解いていきましょう。