高校化学基礎
5分でわかる!原子量とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
原子量とは
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、健康診断などで、体重をはかったことがあると思います。
私たちは同じ人間ですが、それぞれ体重が異なっています。
ですから、一人一人の体重をはかっているのですね。
実は、これと同じことが、原子にもあてはまります。
私たちは、「同じ種類の原子ならば、すべて同じ質量なのではないか」と考えてしまいがちです。
しかし、実際には、 同じ種類の原子であっても、質量が異なる場合があります。
今回は、その違いに注目していきましょう。
「同位体」とは、同じ元素でも質量数が異なる原子
まずは、図を見てください。
灰色の炭素原子がぎっしりと詰まっています。
質量数12 の炭素は、 12C と表せますね。
ところが、右下に一つだけ色の違う炭素原子があります。
実はこれは、 質量数13 の炭素原子 13C なのです。
つまり、自然界に存在する炭素のほとんどは12Cなのですが、一部13Cという炭素も存在しているのです。
このように、同じ元素でも質量数が異なる原子を 「同位体」 といいました。
同位体は中性子の数が異なるため、質量数も違ってくるのでしたね。
「原子量」とは、元素の質量の平均値
次に、実際の存在割合を確認してみましょう。
自然界にある炭素のうち、 12C は、 98。93 %を占めています。
それに対し、 13C は、 1。07% しか存在していません。
この割合がわかると、炭素原子の質量の平均値を求めることができます。
このような、 元素の質量の平均値 を、 「原子量」 といいます。
わかりやすくいうと、100人中99人が「12」の体重、1人が「13」の体重というイメージです。
この100人の 平均体重 を求めているのと同じことをしているわけです。
実際の計算方法については、次で確認していきましょう。
今回のテーマは、「原子量」です。