5分でわかる!原子量の計算
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この動画の要点まとめ
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実際に原子量を求める前に、まずは簡単な例で考えてみましょう。
クラス全体の平均体重=男子の平均体重×男子の割合+女子の平均体重×女子の割合
みなさんは、「平均」を求めるとき、どのように計算しますか?
方法はいくつかありますが、今回は「男子(女子)の平均体重」と「男子(女子)の割合」に注目しましょう。
次のような式で、クラス全体の平均体重を求めることができるのです。
「クラス全体の平均体重」
=「男子の平均体重」×「男子の割合」
+「女子の平均体重」×「女子の割合」…(1)
男子の平均体重は 60kg です。
男子は30人、クラス全体40人です。
男子の割合は、30/40= 3/4 ですね。
女子の平均体重は 40kg です。
女子は10人、クラス全体40人です。
女子の割合は、10/40= 1/4 ですね。
これを、(1)の式に代入してみましょう。
「クラス全体の平均体重」
=60×3/4+40×1/4
=55
よって、クラス全体の平均体重は、 55kg となります。
平均値の求め方は、理解できましたか?
炭素の原子量=12Cの相対質量×12Cの割合+13Cの相対質量×13Cの割合
さて、原子量も、これと同じ方法で計算してみましょう。
原子量とは、元素の質量の平均値でした。
元素には様々な同位体があり、質量数が異なっています。
それらの平均値を求めたのが、原子量というわけです。
今回は、12Cと13Cの2種類が登場していますね。
12Cを男子、13Cを女子と考えると、次のような式になります。
炭素の原子量
=12Cの相対質量×12Cの割合
+13Cの相対質量×13Cの割合…(2)
さて、問題文より、次の値がわかっています。
12Cの相対質量: 12.00
12Cの割合: 98.93%
13Cの相対質量: 13.00
13Cの割合: 1.07%
あとは、この数値を(2)の式に代入しましょう。
なお、「割合」は「%」で表されているので、100で割っておきます。
炭素の原子量
=12.00×98.93/100+13.00×1.07/100
≒12.01
よって、炭素の原子量は、 約12.01 となります。
今回のテーマは、「原子量の計算」です。