高校化学基礎
5分でわかる!ダースと本数
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この動画の要点まとめ
ポイント
モル質量
これでわかる!
ポイントの解説授業
これまで、物質量の計算方法について学んできましたね。
計算のときのポイントは、 比例の関係 を意識して、 比例式 を立てることでした。
今回は、質量に注目していきますが、やっていることはこれまでと同じです。
「mol」と「粒子数」だけでなく、「質量」も比例する
図の左には、1ダースの鉛筆があります。
右には、3ダースの鉛筆がありますね。
ダースが3倍 になると、 本数も3倍 になっていますね。
ここまでは前回の内容です。
今、1ダースの質量が60gだとしましょう。
3ダースの質量は、いくつになるでしょうか?
ダースが3倍 になると、 質量も3倍 になります。
したがって、60×3より、 180g となります。
このように、 「質量も比例」 していることをおさえましょう。
これと同じことは、物質量の場合にもいえます。
つまり、 「mol」と「粒子数」だけでなく、「質量」も比例する わけです。
「モル質量」は、原子量・分子量・式量に単位〔g/mol〕をつけたもの
さて、ここからが本題です。
「mol」と「g」の関係について、もっと詳しく見ていきましょう。
そのときの重要な考え方が、 「モル質量〔g/mol〕」 です。
モル質量とは、 物質1molあたりの質量 を意味します。
たとえば、炭素を例に考えてみましょう。
12Cは、 1molあたり12g です。
12/1より、モル質量は 「12g/mol」 となります。
みなさんは、大事なことに気づきましたか?
なんと、 モル質量は、「原子量・分子量・式量に単位〔g/mol〕をつけたもの」 なのです。
言い換えると、 物質1molあたりの質量は、「原子量・分子量・式量に単位〔g〕をつけたもの」 ということになります。
これがmolに関する考え方の基本です。
これからの授業でも何度も登場するので、今きちんと理解しておきましょう。
今回のテーマは、「モル質量」です。