高校化学基礎
5分でわかる!モル体積とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
モル体積と気体
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回、 アボガドロの法則 について学習してきましたね。
「すべての気体は、同温・同圧のとき、同じ体積中に同数の分子を含んでいる」 ということになります。
これは、「体積」と「分子の数」の関係を表す法則だったわけです。
しかし、化学においてもっと重要なのは、 「体積」 と 「mol」 の関係です。
それを考えるためのヒントが、 「モル体積」 という考え方です。
標準状態のとき、多くの気体1molの体積は22.4L
「モル体積」と聞くと、「モル質量」を思い出した人が多いのではないでしょうか?
「モル質量」 とは、 物質1molあたりの質量 でしたね。
同じように、 「モル体積」 とは、 物質1molあたりの体積 です。
「標準状態のとき、多くの 気体1molの体積は22.4L である」となります。
気体の種類は気にしなくてよい 、というのがポイントですね。
ちなみに、 「標準状態」 の意味はわかりますか?
これは気温が 0℃ 、気圧が 1気圧 の状態を表す言葉です。
この機会に覚えておきましょう。
モル体積の意味は、理解できましたか?
それでは、計算の練習をしてみましょう。
Q.標準状態で5molの気体の酸素の体積を求めよ。
まず、 気体1molあたりの体積は22.4L です。
これを利用して、比例式を立ててみましょう。
1mol:22.4L= 5mol :xL
x=112
よって、答えは、 112L となります。
今回のテーマは、「モル体積」です。